シーズン開幕まで、あと1か月。
この1か月は「追い込む時期」ではありません。
仕上げる時期です。
小学生でも、高校生でも、社会人でも原則は同じ。
冬に作った土台を、
“試合で使える状態”に整える。
ここを間違えると──
・開幕で打てない
・体が重い
・ケガをする
・スタメンを逃す
という最悪のスタートになります。
開幕1か月前の3原則
① 実戦感覚を取り戻す
② ミスを減らす精度を上げる
③ 疲労を残さない
この3つだけは絶対に守りましょう。
【4週間の理想スケジュール】
■ 1週目:感覚を戻す
テーマは「確認」。
・ティーバッティングでフォーム確認
・基本ノックの反復
・キャッチボールの質向上
・軽い体幹トレーニング
ここではフォーム改造はNG。
ズレを整えるだけで十分です。
■ 2週目:強度アップ
テーマは「実戦強度へ移行」。
・マシン打撃を増やす
・ケースバッティング
・連携プレー確認
・ダッシュ系メニュー追加
徐々に試合を意識した練習に切り替えます。
■ 3週目:実戦想定(ピーク)
ここが一番重要。
・シートバッティング
・カウント別打撃
・実戦形式守備
・スタート練習
この週で「自分の武器」を明確にします。
長打か。
出塁か。
守備か。
走力か。
何でチームに貢献するのかを決める。
■ 4週目:調整
テーマは「整える」。
・練習時間は短め
・強度を少し落とす
・可動域チェック
・疲労抜き
この週に追い込む人は失敗します。
ポジション別|開幕前に意識すること
| ポジション | 強化ポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 投手 | 制球力・球数管理 | 投げすぎない |
| 捕手 | 送球精度・ブロッキング | 股関節ケア |
| 内野手 | 送球安定・反応速度 | 足腰疲労 |
| 外野手 | 打球判断・強肩 | スタート反応 |
| 打者全般 | 甘い球を仕留める | 強振しすぎない |
開幕直後は「守備」で差がつきます。
派手さより、確実性。
全世代共通でやるべきこと
① 下半身のキレを作る
重いウエイトは不要。
・短距離ダッシュ
・ジャンプ系
・切り返し動作
冬の“重さ”を“キレ”に変える。
② 打撃の確実性を上げる
春先は寒く、投手有利。
だからこそ
センター中心
逆方向意識
甘い球を一発で仕留める
これが重要です。
③ 守備の精度
難しいプレーよりも、
エラーをしないこと。
開幕はミスしたチームが負けます。
絶対にやってはいけないNG行動
❌ フォーム大改造
❌ 急な増量
❌ 新しい用具を全部変更
❌ 投げ込み過多
この時期は「完成度を上げる」だけ。
メンタル準備も忘れない
開幕前に必ず考えてください。
・自分の役割は?
・目標数字は?
・何で勝負する?
これが明確な選手は、開幕で迷いません。
【追記パート】開幕1か月前にやるべき“具体的メニュー例”
ここからは、より実践的な内容です。
「結局なにをやればいいの?」という人向けに、
全世代対応のモデルメニューを紹介します。
🔥 週3〜4回できる人向けモデルプラン
▶ 月・木:打撃強化デー
・ティーバッティング 50〜100本(コース意識)
・逆方向打ち 20本
・カウント別想定打撃
・最後に5本“絶対に仕留める”集中スイング
ポイントは量より質。
1本1本に「意図」を持つこと。
▶ 火・金:守備+走塁強化
・基本ノック 30本
・送球精度チェック
・ダッシュ5〜10本
・リード幅確認
守備は“当たり前を当たり前に”。
開幕直後は派手なプレーより、
確実なプレーが勝敗を分けます。
▶ 週末:実戦形式
・シート打撃
・ケースノック
・連携プレー確認
・投手は球数制限付き実戦
ここで試合感覚を最大限まで高めます。
開幕前に伸びる選手の特徴
実は、技術よりも差が出るのはここです。
① 毎日のコンディション管理
・睡眠時間は足りているか
・体重は急激に増減していないか
・肩や肘の違和感はないか
体の声を無視する選手は、
春に離脱します。
② 食事を意識している
開幕前はエネルギー不足になりがち。
特に中高生は
・炭水化物不足
・タンパク質不足
になりやすい。
最低でも
体重×1g以上のタンパク質は意識。
③ 目標が明確
「なんとなく開幕」ではなく、
・打率〇割
・盗塁〇個
・失策ゼロ
具体的な数字がある選手は強い。
レベル別アドバイス
■ 小学生
・フォーム安定重視
・走力アップ中心
・疲労を残さない
まだ成長段階。追い込みすぎない。
■ 中学生・高校生
・実戦強度を高める
・ポジション争い意識
・体づくりと調整のバランス
この年代は“やりすぎ”に注意。
■ 社会人・草野球
・ケガ予防最優先
・可動域チェック
・短時間高質練習
量より質がカギ。
開幕直前1週間の過ごし方
最後の7日間は特に重要。
・前日は軽め
・新しいことはしない
・睡眠優先
・ポジティブなイメージ
「やり残した…」と思うくらいがちょうどいい。
やりすぎは失敗します。
本当の差はここでつく
冬に努力した人も、
最後の1か月で台無しにすることがあります。
逆に、
冬そこまでやれていなくても
この1か月で整えた選手は開幕で結果を出します。
春は準備した人の味方。
焦らず、
仕上げる。
これが全世代共通の正解です。
まとめ|春に笑う人は、最後の1か月で整えている
開幕前の1か月は、
追い込む時間ではありません。
仕上げる時間です。
冬に積み上げた努力を、
試合で発揮できる状態に整える。
それがこの期間の本当の目的です。
強度は3週目がピーク。
最後は落として、整える。
フォームをいじりすぎない。
無理に追い込まない。
焦って新しいことを始めない。
やるべきことはシンプルです。
✔ 実戦感覚を戻す
✔ ミスを減らす精度を上げる
✔ コンディションを最優先にする
春は準備した人の味方です。
逆に言えば、
準備不足はすぐに結果に出ます。
小学生でも、中高生でも、社会人でも、
この原則は変わりません。
開幕で自信を持ってグラウンドに立つために。
残り1か月、
焦らず、整えましょう。
春に笑うのは、
最後まで冷静に準備した人です。

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